冷たいままで大きな変形をさせることは繊細な技術とともに、剛性の高いトルクの大きなプレスパワーが必要となります。当社の最大能力630tの冷間鍛造プレス機は、単純な丸棒を一度の加工で大きく変形をさせるポテンシャルを持っているのです。
穴を開けるのではなくプレスで変形させる。大きなツバ形状も削りだすのではなく鍛造にて整形する材料を切り屑にすることなく、効率良く使い切る工夫。この部品は冷間鍛造加工が材料と製品が同じ重量という特徴を活かした典型的な形状をしている。
べベルギヤの製作は、まだまだ機械加工で作られることが多いのが現状です。今までなかなか普及しなかった冷間鍛造によるギア制作。私達は数々の課題をクリアーしながら安定したギア製品を提供しております。特に農業機械においては、多くのご採用を頂いております。
土から出た芽は茎として成長し、やがて「つぼみ」をつけ開花するのです。単純な鉄の棒も鍛造技術により「つぼみ」が生まれ、そしてギアの花を咲かせます。プレス毎に変容していく様は、冷間鍛造の醍醐味です。
外周にべベルギヤ、中央部にカム機構があります。このような形状の場合、金型構造も大変複雑になりますが、多様な工夫により、小ロット製品にも冷間鍛造を活かすことができます。
冷間鍛造は材料によって難易度が違うもののあらゆる金属に応用が可能です。銅は比較的変形させやすい金属でありながら傷つきやすい材料でもあります。私達はそれぞれの金属特性に合わせた設計能力を持っており、鋼、ステンレス、アルミ、タフピッチ銅、ベリリウム銅、真鍮、など様々な金属材料での鍛造実績を持っております。
この部品はステンレス板の厚みにゆっくりとグラデーションを付けています。デザイン要求が単に板を曲げただけでは満たすことができませんでした。鍛造技術により、お香を掴むノッチとアール面を出しながらパーツを作ることが可能でした。この製品の場合、当社で組立をし完成品として納品しております。
3次元形状を低コストで正確に作るのは機械加工では大変な作業になります。金型を使った冷間鍛造なら光沢のある表面で複雑な曲面も成型が可能です。ただ細部まで形状を作るには多様な工夫が必要であり、作り方は無限の種類があります。CAD、 CAMの時代でありながらも、理想に近い工程を見つけるには “職人の経験” が重要です。
軸に対し非対称な形状は、冷たいまま材料を押し流す冷間鍛造にとっては難しい。しかも、中心に深い穴をまっすぐに押しこむと当然パンチは折れやすくなるので、金型を強くしたりプレスの剛性を上げるだけでは解決できません。このような場合、材料の流れをうまく導くことで、少ない荷重で大きな変形をさせることを可能にしました。
冷間鍛造では、「こんな形も加工できるの?」という形状を実現可能にできる可能性を秘めています。長年培ってきた冷間鍛造・金属加工の技術と実績から、お客様の製品製造をお手伝いします。
ハイブリッド ACサーボプレス導入致しました。
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